いつもありがとうございます。
最近シチズンが続いておりましたが、今回は久しぶりのセイコーです。
SEIKOロードマーベル
国産初の高級機であり、グランドセイコー登場以前はこのロードマーベルこそがセイコーの最高級品でした。
グランドセイコー登場以降も準高級機として長く続いたシリーズで、セイコー自身も愛着のあるモデルだったのかもしません。
お店では主に全数字文字盤のハイビートモデルとこちらの彫り文字盤を中心に探しておりますが、彫り文字盤はけっこう久しぶりの入荷となりました。
と、いう事で今回はロードマーベルのお話です。
まず先程から連呼しております彫り文字盤ですが、その名の通りモデル名を文字盤に彫り込んでいます。
文字盤を超拡大すると分かりやすいのですが、彫り込んで文字に立体感が生まれています。
この手法は初期のGSファーストモデルにも採用されており、特別感を演出するには非常に効果的だったと思われます。
グランドセイコー登場以降はモデル名もプリントに変更されており、彫り文字盤に比べて書体も細めです。
ムーブメントもそれに見合う仕様で、丸穴車には飾り溝、角穴車には鏡面仕上げが施されています。
15石あれば平均的な石数も23石と贅沢な仕様です。
ちなみにこちらはマーベル。
高級感で比較すればロードマーベルには及びませんが、マーベルも十分必要以上の手間をかけています。
逆に言えばロードマーベルが頑張りすぎているのです。
もう一つの特徴がこのハマグリケース。
ぽっこりとした裏蓋が付いた丸みのあるフォルムも可愛らしい印象です。
ケース素材はこちらのステンレスと金張り、18金無垢の3種類がございますが、体感的にも一番少ないのはこちらのステンレスケースになると思います。
GSほどの華やかな印象も無く、キングセイコーのような武骨な印象もありませんが、シンプルでバランスの取れたデザインは、手に取れば誰もが良い時計と感じ取れる説得力がこの時代のロードマーベルにはあるように思います。
私も入荷の度に良い時計だなぁ~と思います。
それではまた次回。
Mでした。