戦後の国産腕時計を代表する手巻きモデルSEIKOマーベルが入荷致しました。
戦後の経済の再生、成長の中で時計作りにおいても徐々に好転し、品質改善を重ねた一つの完成形がこのマーベルです。
2021年にセイコーが創業140周年を記念してヒストリカルコレクションのピンバッジがノベルティで作成されましたが、
このマーベルのその中の一つに選ばれていたのは個人的に嬉しかった記憶があります。
それだけセイコーの中でも重要な1本として現在も認識されているのだなとあらためて思いました。
文字盤のSマークは50年代セイコーの特徴の一つで、細く緩やかな曲線のラグが付いたケースもよりクラシック感を引き立たせます。
風合いの出た文字盤は年月の経過を感じますが、自然に年を重ねた印象で味わい深さがあります。
緑青が出やすい裏蓋周りも大きな腐食は見られません。
メンテナンス性も高く、初めての方でも扱いやすい時計です。
腕に着けるとより風合いが引き立ち、全体的に柔らかい印象なので金ケースながらカジュアルなスタイルとも相性が良いと思います。
その後のクラウンやグランドセイコーへと繋がっていくセイコーの歴史においても重要な1本。
重ね着の始まる季節、シャツやジャケットに合わせて欲しいおすすめのシリーズです。
是非ご検討下さいませ。
以上、Mでした。