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先日のルクアイーレでの催事にはたくさんのお客様にお越しいただき誠にありがとうございました。

 

 

少しお店も落ち着いてきましたので、コラムもどんどん更新していきます!(書きたいことは山ほどあるので)

 

さて、本日は少し前に入荷したハミルトンカーキのお話です。

 

ハミルトンカーキと言えばハミルトンを代表するフィールドウオッチで、現在も続く人気の高いシリーズです。

 

良心的な価格と高い実用性を兼ね備えた大衆メーカーとして今も昔も身近な存在です。

 

ちなみに、私の初めての機械式時計はユンハンスのマックスビルでしたが、次に購入したのがこのカーキでした。

 

丈夫で1年通して使用出来るので、時計店でアルバイトしていた時に機械式時計デビューの方によくオススメしていたのを覚えています。

 

さて、そんなカーキですが、別注モデルもいくつか存在します。

 

一番有名なのはアウトドアブランドのLLビーンの別注モデルで、現在も入手が難しく価格も年々高騰しています。

 

しかし、実はもう一つアウトドアブランドの別注モデルが存在します。

 

それがこちら。

 

アーガイルクラブです。

 

ここでアーガイルクラブについて少し解説したいと思います。

 

アーガイルクラブは日本の服飾品メーカー「クリケット」と、林勝太郎氏により70年代に築かれたエーボンハウス社のアウトドアブランドです。

 

林勝太郎氏は伊勢丹デザイン研究所出身で、服飾評論家としても活躍。

 

日本にブリティッシュトラッドを提唱した草分け的存在です。

 

ブランド自体は消滅後、2006年に一度復活を遂げますが、やはりエーボンハウス社時代の製品に人気は集まっているようです。

 

 

 

 

さて、カーキと言えばこのイメージです。

 

私と同じ昭和生まれで90年~2000年初期に青春を過ごした方なら特にこのイメージが強いのではないでしょうか。

 

少し比較してみます。

 

 

 

画像ではものすごく分かりにくいのですが、ケースの色味がやや濃いめです。

 

最初のカーキがやや明るめのグレーなら、こちらは少しガンメタっぽい色味です。

 

これはREF9219の中でも最初期に見られる色合いです。

 

そしてもう一つの特徴がラグにあります。

 

 

 

ラグが完全固定式(いわゆるはめ殺し)です。

 

こちらも最初期だけの特徴です。(通常はケースに外穴が付いたバネ棒タイプか、外穴の無い半固定式。比較対象のカーキもラグの横に穴が開いているのが確認出来ます。)

 

この画像の方がよりケースの色味もガンメタ感が分かりますね。

 

カーキのルーツである米軍用時計の仕様を色濃く引き継いでいるのが分かります。

 

 

 

裏蓋を外せば通常のカーキには無いムーヴメントを覆うインナーカバーも確認出来ます。

 

これも軍用時計好きにはたまらないポイントです。

 

 

 

アーガイルクラブ自体が少しマニアックなうえに同じ別注のLLビーンと比べても見かける機会も少ない為、大変貴重な1本です。

 

ブリティッシュトラッドにハミルトン、イギリスとアメリカ。

 

なんとなく相反する所はございますが、アウトドアブランドだし軍用時計でもイギリス軍のハミルトンもあるからまあいっか的な軽い納得をしながらコラムを書き終えました。

 

とにもかくにも魅力的でカッコイイ1本です。

 

それではまた次回。

 

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