いつもありがとうございます。

 

久しぶりにSEIKOクラウンスペシャルが入荷致しましたので、コラムで書きたくなりました。

 

と、いうわけで第17回はクラウンスペシャルのお話です。

 

 

 

セイコーには普及品、準高級機、高級機と大きく分けて3種類ございます。

 

特に代表的なのがクラウンとクロノスです。

 

クラウンの場合は、クラウン→クラウンスペシャル→グランドセイコーとなり、クロノスの場合は、クロノス→クロノススペシャル→キングセイコーとなります。

 

こう見るとクラウンスペシャルはクラウンの上位機種的なイメージですが、発売順を見てみると

 

クラウン→グランドセイコー→クラウンスペシャルになります。(クロノスも同様です。)

 

この事からもクラウンの高級版というよりは、グランドセイコーを少しお買い求めやすくしたという感じです。

 

しかしながらベースがグランドセイコーになりますので、高い品質は保証されています。

 

重厚な総金張りのケースもグランドセイコーに負けず劣らず、太いインデックスや大きな針も高級機にふさわしい迫力です。

 

 

 

 

 

ムーブメントもグランドセイコーの25石には劣りますが、手巻きでは十分すぎる23石。

 

GSのような微動緩急針はございませんが、角穴車もしっかりと飾り溝が彫られています。

 

また、秒針停止機構ハックが搭載されているのもグランドセイコーと同じ仕様です。

 

当時のグランドセイコーの定価は¥25.000-に対してクラウンスペシャルは¥10.000-。

 

仕様を見比べてもただのお買い得モデルとは思えないコストパフォーマンスの高い1本とも言えます。

 

 

 

準高級機となるとグランドセイコーやキングセイコーと比べてやや控えめな印象ですが、高級機ならではの風格もしっかりと感じられます。

 

高騰が続くグランドセイコーと比べても価格も現実的です。

 

グランドセイコー同様「希少!」と呼べるほど短命な時計ではありませんが、バランスの取れた状態の良い個体は少なめです。

 

ほぼグランドセイコーな隠れた名品。

 

コレクションの一つにいかがでしょうか。

 

それではまた次回。

 

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