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おかげさまでこちらのコラムも何とか10回目を迎えました。

 

さて、本日は先日入荷したキングセイコーのお話です。

 

グランドセイコーとキングセイコー

 

それぞれセイコーを代表する高級機で、近年では長らく生産が途絶えていたキングセイコーも復活し、話題となりました。

 

 

 

 

 

ちなみに個人的にキングセイコーと言えばこのイメージ。

 

足の太い重厚なケースにバーインデックスを組み合わせたシンプルで風格のあるデザイン。

 

ビジネススタイルとの相性も良く、まさに大人の時計という感じです。

 

このスタイルは現在のキングセイコーでも見られます。

 

 

 

新しいモデルを発売する度に洗練され、ハイビート化以降はより精巧でスタイリッシュに変化していきます。

 

当時のキャッチコピーは「部下を持つ男のキングセイコー」。

 

ターゲットは30~40代位の男性でしょうか。

 

デザイン的にもスーツをイメージします。

 

しかし、豊富なバリエーションの中には少し異質なモデルも存在するわけで・・・

 

 

こちらもそのうちの1本。

 

上のモデルと同じく56系の自動巻クロノメーターモデルですが、先ほどのようなスタイリッシュなデザインとは真逆の印象です。

 

やや膨らんだトノータイプのケースは重厚。

 

針もドルフィン針ではなく太い夜光のスリットが入ったバータイプ。

 

どちらかと言えばスポーツモデルにありそうなケースです。

 

しかし、中の文字盤は王道のキングセイコーのデザイン。

 

この良い意味での違和感がとてもカッコイイです。

 

 ちなみにキングセイコーにはもう一つバナックというシリーズもございますが、こちらはさらに独創的。(これはこれで好きな方も多く、私もそのうちの一人です。)

 

王道なデザインが主体のグランドセイコーと比べると、キングセイコーの方がデザインの幅も広く、ある意味奥深いとも言えます。

 

 

ちなみに、この時計を見るたびにOMEGAスピードマスター125周年モデルを思い出すのは私だけでしょうか。

 

あちらはさらに大きくて重厚ですが、それぞれ「何でこのケースで作ったん?」的な違和感は共通しているように思います。

 

個人的にキングセイコーの中でも好きなモデルの一つですが、見かけても文字盤の外周が劣化している個体が多いので、なかなか入荷の機会がありませんでした。

 

ビジネススタイルはもちろん、良い感じに色落ちしたデニムとかに合わせてもカッコいいと思います。

 

やや昨日のブログと重複している部分もございますが、それだけ好きな時計と言う事でお許しください・・・

 

それではまた次回。

 

Mでした。

 

●SEIKO キングセイコースーペリアクロノメーター

60年代、自動巻、SSケース、ケースサイズ38ミリ

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