いつもありがとうございます。
珍しく短期間でのコラムの更新です。
本日はSEIKOクロノスの防水型についてです。
当店でも人気の高いシリーズで、代表的なバリエーションをご紹介出来る準備が出来たのでこの機会に取り上げてみました。
さて、SEIKOクロノス防水型でございますが、大きく分けて3種類ございます。
一つはこちらのモデル。
クサビインデックスを主体とした文字盤はスポーティーな防水型のイメージとは少し異なりクラシックな印象です。
個人的に前期型と呼んでいます。
文字盤のバリエーションは白と黒に夜光の有る無し、インデックスの長さ違いもあります。
また、黒はいわゆるミラー仕上げで、独特な艶感があり人気の高い1本です。
ちなみにこちらは後期型。
部品取りになりますので、リューズも無く風防も傷入りですが、先程の前期型と比べるとインデックスはバーに変更されており文字盤も白というよりはシルバー調です。
よりスポーティーな印象に変更されています。
こちらも白と黒がございますが、前期型のようなクサビインデックスはありません。
そして防水型にはもう一つモデルが存在します。
それがこちらのシーホースです。
通称「特殊ネームモデル」と呼ばれるシリーズで、特に上記2点と構造は同じですが、6時にシーホースとプリントする事により防水型のイメージをよりアピール出来たと思います。
こちらも白と黒や夜光の有る無しはございますが、バリエーションは少なく、極太のインデックスが特徴です。
個人的にはラグの重厚感はこのシーホースが一番強く、男らしさを感じます。
裏蓋にはタツノオトシゴが刻印されておりますが、この刻印も3種類ございます。
前期型はサイズが大きめ。
シーホースはタツノオトシゴのサイズは前期型と同じですが、タツノオトシゴの上にシーホースの刻印があります。
後期型になると刻印のサイズが一回り以上小さくなり、タツノオトシゴも小さめです。
裏蓋は特殊な構造で、裏蓋とリングが分離します。
裏蓋は丸印部分のケースの切り込みと裏蓋のガイドを合わせます。
こんな感じ。
こうする事によりパッキンのねじれを防ぎます。
この構造は他のメーカーでも見られますが、別々に作るのはコスト面でも悪かったのかあまり長続きしていません。
今ではスクリューバック式の裏蓋が主流ですが、この時代はそれぞれのメーカーの考え方が見られて面白いです。
個人的にはとても良い構造だと思うのですが・・・
アンティーク時計が非防水なのは変わりありませんが、元が付いても防水時計の方が1年を通して使用する上では安心感はあります。
デザイン的にも幅広いスタイルに使用して頂けますのでオススメです。
それではまた次回。
Mでした。
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